【30歳ロンドン博士留学】国際結婚×イギリスPhD、1ヶ月目の記録。

みなさまこんにちは!イギリスでPhD留学を始めましたnemu (@nemusblog) です。

ロンドンは10月下旬。サマータイムも終わりぐっと寒く、そして暗くなってきました。

このブログを社会人1年目から始めてもう5年。新卒カンボジア生活、イギリスYMS、アフリカ国連職員、といつも「最初の1ヶ月」を振り返っていたのですが

今回のPhD留学も同じく、この1ヶ月間の振り返り記事を書きたいと思います。

アフリカ駐在1ヶ月目!達成できたこと、憧れた生活で見えてきたもの。

想定していなかった海外PhD、そして念願のパートナーとの新婚生活など、盛りだくさんな中でたくさんの気づきがあった1ヶ月目でした。

nemu
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今30歳になって、こんなふわっとしたブログを続けるのも、と思うこともあるのですが、仕事用SNSでは書けない本音を発信できるこの機会は大切で、特に一緒に暮らす人がいる今は、1人で向き合う時間がありがたかったりもします。

PhD生活のこと

PhDはSelf deciplineが全て

海外PhDって何するの?と思う方も多いと思うのですが、まず

  • 必修の授業がない
  • 締切も(大きな年一とかのもの以外は)特にない
  • チームやプロジェクトが必ずあるわけではない

という感じ。同期とかは一応いるけど、全員自分の研究テーマがあるので、それが被らない限り特に一緒に何かをするわけではありません(n=1、私の周りの場合です。既存のチーム、プロジェクトに入る場合は違うかも)

それが私にはとても心地よく、今のところこんなPhD生活がとても気に入っています。気に入りすぎて、3-4年のPhD期間をもっと長くできたらと今から思っているほど。

逆に言うと、誰かがリードしてくれるわけでも、「これをやりなさい」と言ってくれるわけでも、課題があるわけでもないので、自分で自分を律せないと堕落してしまう

博士号を得れるように、自分でネットワークを広げ、コンタクトを取って研究機会に繋げる、研究費に応募して資金を取る、足りないスキルは授業や研修を探して自分で習得する、といったことが必要になるのかな、というのが1ヶ月目の推測です。

nemu
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仕事でProject managementなどをしていた人からすると、ここはそんなに難しいことではないのかなと思います。私も数千万×相手はアフリカ仏語圏政府×国の予算といった規模で且つコントロール外多数!といった仕事から英語でのPhDに移ったので、今のところはストレスもなく、これまで後回しにしてきた「学」に向き合っているところです。

でも、PhDは辛くてしんどいってみんな言ってるので、きっとこれからそうなっていくんだと思います。今はHoneymoon期間ということで、、!

最初は頭がいい人が多いことが辛かった

そうやって1ヶ月経った今はゆるっと楽しく特に困ったこともなく過ごせていますが、最初の方は場違いだったんじゃないかと怯えることが何度かありました。

例えば、私の大学はお医者さんが多く、自己紹介で栄養専門だと言うと糖尿病やマンジャロについて意見を求められたり。実は分野では世界2位の大学院なので、やっぱり優秀な方々が多く、これまで「仕事ができる」が最重要事項だった環境から、この人頭が良くて、みたいな会話が聞こえる環境に移る中で、え!?私こんなところにいていいのか?!と思うことが最初の1-2週間目はありました。

また、PhD=優秀、頭が良い、という一般的な感覚?みたいなのが少なくともイギリス、私の周りにはあるようで、いろんなところで「すごいね、頭いいんだね~」と言われることにも最初は驚き、ちょっと不快になったりもしました。

nemu
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国連職員になってアフリカで銀行口座を作る時、「稼いでるんだから」と強制的にVIPアカウントにされたことがあったときの感覚とちょっと似ていました。稼げるから国連職員になったわけじゃない、頭がいいからPhDに来たわけじゃない、でもそう見られてカテゴライズされることにちょっと寂しくなったりします。

この不快感みたいなのは、キャンパス内の居場所を探す中で、アフリカの栄養改善について語れる場が見つかり始めてなくなりました。やっぱりWelcome weekって色んな人と会うからこんな経験をしただけで、同じ専門の人たちが見つかりだすと、あれ西アフリカに戻った?といった会話ができるようになりました。もう大丈夫です。

学生以外の滞在理由があるとバランスが取れやすい

始まったばかりだからか、私が相当遅れを取っているのか、それとも過去の仕事で鍛えられたのか、今のところライフワークバランスを上手く保てている1ヶ月目。というかライフワークバランスがほしいから仕事辞めてPhDに来たのですが、、!

こんな感じなので、PhDだから来た、以外にもイギリス、ロンドンに暮らす理由があってちょうど良かったなと思います。特に直近の仕事と比べると、PhDはやり方次第だけど必ずしも常Overloadにはならないので、パートナーとの生活だったり、仕事だったり、その他のLife priorityと合わせての進学がこの業界の人にとってはバランス的にも良いのかなと、まだ1ヶ月目の今は感じています。

というかPhDは長期戦なので、あまり最初に気を張りすぎるのも、とメンタル弱めな私は構えていたりもします。結局自分の研究で、自分がそのマネージャーなので、ある程度Flexibilityがあるというのもコントロールしやすくて気に入っています。

社会人を経ての学生、は良すぎる

まず生活費が高いロンドンで学割が使えるのがいい。既に仕事を経験して満足した上での進学なので、就職のための勉強でもなければ、次の就活への焦りなどもなく、ゆっくりじっくり好きな勉強に向き合えるのもいいです。

nemu
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素直に「わからない」「教えてほしい」と聞けるのも嬉しいです。

先月までは、初めて聞いた名前の国に行ってあれよあれよと参加した会議で組織代表としてスピーチを、みたいなこともあったので、純粋に学生、学ぶ立場、というのが新鮮で本当に嬉しい。何より、こうやって学ぶ有難みみたいなのがわかったのが嬉しいです。高校まではわからなかったし、学士・修士は「仕事のために」だったので、それがなくなって「学びたい」ってなんて素敵なんだ、と。

こんな感じなので、長いと思っていた3-4年のPhD期間、もっと!と思ったりしている感じです。

ロンドン生活とプライベートのこと

コミュニティに属して「暮らす」を楽しみたい

アフリカ時代、日本人どころかアジア系が一人、な環境が長く続いたこともあり、せっかくこれからロンドン生活が長くなるからと、この1ヶ月はたくさんのネットワークイベントに行きました。

  • ロンドン水曜会
  • 20代後半~30代前半飲み会
  • 奨学金財団のイベント
  • 出身大学(日本)のネットワークイベント
  • 英国最大・日本人国際結婚コミュニティの会員に

等々。なんせ、新卒からずっと続いた海外移動と出張ばかりの日々が少なくとも先4年ほどないというのは本当に特別で。

nemu
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どこを歩いても〇〇組織のnemuさん、から逃れられなかったのから一変、ロンドンにはいろんな理由で来ている日本人がいるのがとても心地良いです。

同世代の友達がほしいし、この地で家族を持っている人たちと仲良くなりたいし、数年で帰るビザじゃなくて長く暮らす人たちとのコミュニティを広げたいな、と思っています。

その他にも、Xで連絡してくださってごはんやジムに行ったりも。ありがとうございました🌷

キャリアか結婚かなんて愚問だった

と思うほど、パートナーと一緒に暮らせる毎日本当に嬉しいです。玄関に向かうのがこんなにわくわくするのも、街を歩いて「これ喜ぶかな」とお菓子やごはんを買うのも、私はまだ新鮮なのでとても幸せだなと感じています。

20代後半は、もっとキャリアで上に!と思っていた(特に現場にいるとそうなりがちですよね)けれど、こんなに毎日を経験せずに私はどこを目指そうとしていたのかな、と思ったりします。

というか、今まで全速力だったキャリアも、家族の支えを得た今はもっともっと頑張れそう、というか自分の身や心を削らずにこれからも長く丁寧に続けていけそうだなと感じます。

でも、結果的に今両方得れているのは20代後半でキャリアに全振りしていたからで、それは間違っていなかったんだなと答え合わせができている日々。

nemu
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でもこんな未来が待っているかわからないから努力が合っているのか怖い。って私は数年前の日記に書いています。笑

ロンドンが好きになれるかもしれない

実は私はこれまでも2回ロンドンに住んでいたのですが、YMSのときはちょっと早めに離れる選択をしたりもしました。

【イギリスを離れます】1年半の、ロンドンYMS生活のまとめ。

元々都会が苦手&天気が悪いのが苦手&物価が高いとメンタルをやられる、というロンドンには超不向きな性格なのですが、明確な目標を持って、そしてたくさんの業務経験に満足した今は、なんだかちょっと違うかも…!と感じています。

というのも、先月まで暮らしていた西アフリカで、ある出会いがあったことがきっかけ。彼女は私が大好きな任国を「嫌い、帰りたい…!」とばかり言う国連JPOでした。

彼女とは状況的に日々顔を合わせる必要があり、もう本当に苦手だー!と思っていたのですが、Everything happens for a reason。あれ、そういえば私もこれイギリスに対して同じようなことしてない?と気がついたことがありました。

私が彼女に「話してみればいい人も多いよ」「自分から外に出て知ろうとしてみなよ」と言っていた同じことを、私もイギリスに住む友人から言われていたんです。私が毛嫌いして、イギリスやだやだと言っていたのは、彼女と同じじゃん、と。

そんな彼女との出来事をきっかけに、自分から工夫しなきゃ、と思い、ロンドンに来てから上記のコミュニティ開拓や居心地の良いライフスタイルを作ることに専念した1ヶ月目。やっぱりEverything happens for a reasonだな、と感じた出来事でした。

そうやって少しずつ、楽しめるように、そしてこの街を好きになれたらという小さな望みも持ちながら過ごしています🌷

ロンドンの楽しいこと、おすすめなエリアなどぜひ教えてください~!🇬🇧

まとめ:長距離走のWarm upは完了!

アフリカ1ヶ月目と同じく、きっとHoneymoon期間で浮かれていた今月。

反省点があるとすれば、ちょっとNetworkingをしすぎたかな、というところ。一ヶ月で100人、いや150人の人と会ってチャットしていた気がします…☕

でも、それもこれも全部これからのPhD生活を楽しく、たくさん学び、充実した日々にするために私にとっては欠かせない出会いばかり。


3-4年のPhD課程を走り出すためのWarm upはもう十分できたな、と感じるので、2ヶ月目からはより集中して頑張っていきたいと思います🇬🇧

日照時間が減ってくるので冬季鬱に気をつけながら、引き続きXで生活を発信していきます🌱